科学的な家相・風水

今や、建築と切っても切れない関係となっている「家相・風水」。迷信と勘繰られてしまうような考えもありますが、古からの智恵は自然の法則を実に深く理解した科学的な考え方でもあります。

一般的に辰巳の方角の窓や玄関が「吉」であると言われています。これは、地球の北半球中緯度の場合、(家相・風水発祥の日本・中国がその位置になります)朝一番の太陽光が真っ先に入る位置であり、朝の気温が低い時間に、効率的に家を温めてくれる日光が差し込むことは、容易に想像できます。また、西の窓が「凶」の意を強く含むことは、夏場の西日が長く家の中に差し込むと、暑すぎて長く家の中に居られないということも、環境によっては考えられます。

これは、とてもシンプルな例えでしたが、家相・風水の考えには、住んでいる場所の地形や植生などの自然に応じた、非常に効率的で無理のない、また居心地の良い空間を作り出す智恵があふれています。

現代での「ZEH・ZEB」の考え方にも通じるものもありますので、皆様の智恵や考え方を持ち寄って、また弊社の考え方も参考にしていただきながら、より良い建物のR&Dが出来ればと思っています。